人生の一大イベントである結婚。結婚をきっかけに、子どもは何人ほしいのか、住宅は購入するのか、老後はどのように過ごしたいかなど、今後の人生プランについてパートナーとよく話し合うことになるでしょう。
結婚を考える段階で、お互いが加入している保険についても必ず確認しておきましょう。自分のために加入した保険でも、結婚を境に「お互いのためのもの」になります。新規で加入をする、今入っているものを見直すといった方策を考える上でも、まずは今入っている保険を確認しなければ始まりません。もちろん、独身時代から加入している保険をそのまま生かすのも手です。保険金の受取人については、夫の保険は妻に、妻の保険は夫に忘れずに変更しましょう。
共働きの場合、夫婦のどちらかに万一のことがあっても、もう一方が生活にできなくなるということはないと思います。そのため、夫婦ともに独身時代と同じく200~300万円程度を葬儀費用として準備しておくと安心です。妻が専業主婦になる場合、夫が死亡してしまうと一家の収入が途絶えてしまうことになります。すぐにまた働き始めるとしても、妻の収入が安定するまでの間の生活費分を、夫の死亡保障に上乗せすると考えて、必要な保障額をイメージしてみてください。
もし夫が現在保険に加入していないなら、すぐに医療保障と死亡保障を確保しましょう。一家の大黒柱が無保険のままなのはあきらかに問題です。死亡保障は収入保障保険または定期保険で備え、がんを含めた七大疾病で一時金が受け取れる保障も追加しましょう。医療保障は高齢になるほど必要性が高まるので、終身医療保険で一生涯をカバーしておいた方が安心です。特に、まだ貯蓄が十分に貯まっていない20代30代のうちは、医療費が家計に与えるダメージはより深刻です。妻も基本的には医療保障と死亡保障の二本立てで構いませんが、今後の妊娠・出産の可能性も見据えて、女性特有の病気を手厚く保障するタイプの終身医療保険が安心です。