保険の基礎

ライフステージ別 保険の入り方・考え方【子どもが独立した時に考える保険】

    子どもが独立した時に考える保険のイメージ

    子どもが晴れて社会人として独立する時期は、家族のために入っていた保険を、夫婦2人のためのものに切り替えるタイミングとも言えます。まずはいくら貯蓄があるのか確認し、必要な保障を絞り込みましょう。見直しのポイントは、①死亡保障を縮小する、②医療保障を定期型から終身型に変更する、の二つです。

    子どもが大学を卒業し就職をするとなれば、子どものための死亡保障は不要になります。子どもの生活費や教育費を含めた、これまでのような高額の保障はもう必要ないので、万一の際の葬儀費用と、遺族年金で不足する分の妻の生活費をカバーすることを考えましょう。妻のための保障は、保険料が割安な収入保障保険でカバーするのがおすすめです。収入保障保険は保険期間の途中でも、診査なしで同じ保険会社の終身保険や定期保険に切り替えることができます。死亡保障を減らして保険料を減額すれば、浮いた部分を老後資金に回すこともできます。
    そして、夫婦2人で歳を重ねるごとに、医療保障の必要性は増していきます。夫婦ともに保障期間を確認し、もし定期型に加入しているのであれば、一生涯の保障を確保できる終身型に変更しておきましょう。平均寿命がどんどん伸びている昨今では、80代以降の保障こそ必要になってきます。特に女性は男性に比べて長生きの傾向があります。保険料の負担は少し増えるかもしれませんが、その分死亡保障をカットするなどしてバランスを取るとよいでしょう。
    また、子どもが独立する50代以降の世代はガンや生活習慣病のリスクが特に高く、家計への負担が大きくなりがちなので、こうした特定の疾病に備えられる保障があると安心です。さらに言えば、結婚当時、住宅購入時から全く見直していないようであれば、現在の医療保険の事情に合わせた見直しが必要です。長期入院や高額な手術を要する、特定の疾病や治療法を対象とする保障も増えているので、内容がより充実した新しい医療保険について情報収集することが大切です。