保険の基礎

医療保険、選ぶなら終身?定期?

健康のイメージ

単体の医療保険は、特定の病気に備えるものも。

医療保障の保険には、様々な種類があります。 死亡保障などメインとなる保険に追加することで加入できる医療特約は、1つの保険ですべての保障をまとめておきたいという人には便利なタイプ。ただ、主契約の保険を解約すると、医療保障もなくなってしまいます。また、主契約の死亡保障がたとえ終身保障だったとしても、特約の保障は80歳までなど保障期限があるのが一般的です。
それに対し、単体の医療保険は、様々なタイプがあり、ニーズに合ったものを見つけやすい利点があります。一般的な医療保険は、病気やけがで入院・手術したときに給付金が受け取れるもので、基本の保障に先進医療費を保障する特約や手術後の通院に給付金が受け取れる特約など、様々な特約を付けることで保障を充実させることができます。保険期間も定期、終身どちらもあるので、必要に応じて選べます。
がん保険は、保険の対象をがんに絞った保険。がんと診断されたときに一時金がもらえたり、がんでの入院は無制限に保障するなど、充実した保障となっています。ただし、がん保険はがんに特化したものなので、それ以外の病気やけがで入院したときには保障は受けられません。
また、医療保険の中でも特定の病気の保障を手厚くしているものも。女性専用医療保険は女性特有の病気を手厚くカバーする保険です。病気やけがでの保障にプラスして、女性特有の病気で入院したときには、給付金が倍額になるなど保障が充実しています。ベースは終身保障で早めに入ると安心。 このように、医療保険は種類が豊富なので、必要としている保障とコストをよく比較して選ぶことがで大事です。 病気になるリスクは高齢になるほど高まりますので、ある程度の年齢になってから加入すればいいと考えがちですが、そう簡単にはいきません。加入年齢が高くなるほど保険料は高くなります。
また、何らかの病気になったり、慢性病を患うと保険へ加入しづらくなってしまいます。若いうちから万全な保障を得ようとすると、保険料の負担も大きくなってしまうので、あまり欲張りすぎず、まずは健康なうちに一生のベースとなる保障を確保しておくのが理想的です。 子どもが小さかったり、貯蓄が少ない時期や独立して仕事が軌道に乗るまでの間など、限定的に手厚い保障が必要な期間は、定期タイプの医療保険で保障を上乗せするといいでしょう。
医療を取り巻く状況は変化が大きいので、加入当初は十分な保障だと思っても、将来にわたって安心かどうかはわかりません。ですから定期的に見直しを行うことも大切です。